
若手打刃物職人の兄貴的存在!
2020年に父から会社を継ぎ、3代目となったSharpening four代表の戸谷裕次さん。
Sharpening fourはタケフナイフビレッジ共同組合の組合員でもあります。
戸谷さんの職業は「研ぎ師」。主に刃物の研ぎ仕上げ、研ぎ直しをされています。2018年には越前打刃物の伝統工芸士に認定されました。
シフォンケーキ型抜き用ナイフを開発されたり、ヨーロッパでは研ぎ実演や講習を行うなど、精力的にご活躍されています。
また、タケフナイフビレッジ事務局の取りまとめをされており、若手職人の兄貴的な存在として慕われています。
社名の由来は、プロ顔負けのベースから命名

元々の社名は「戸谷刃研」でしたが、3代目として会社を継いだタイミングで「Sharpening four」へ社名を変更されました。
Sharpeningは「研ぐ」、fourは、人のためにという意味の「for」と、楽器の4弦ベースの「four」の2つの意味をかけて命名したとのこと。
4弦ベースを社名に入れた理由は、シフォンケーキナイフの開発に関わった方から言われた次の言葉がキッカケだったそうです。
「ずっと音楽をやってたのだから、音楽にまつわる名前をつけたらいい」
戸谷さんは中学2年生からベースをはじめ、今では30年のキャリアを持つプロ顔負けのベーシストでもあります。
雑種現代音楽カルテット「Experimental crossbreed」のベース担当として、県内外でのライブ活動も行われています。
2021年8月末の千年未来工芸祭でも演奏予定ですので、聴いてみたい方はぜひお越しください♪

伝統工芸品は、使ってこそ価値がある
戸谷さん曰く、伝統工芸品は普段使いの便利さを追求していくことが大事とのこと。
「自分はあくまで生活で使う道具を作っているだけ。使う人が主役。使う人のために自分は作っている。」
使う人が喜んでくれた時、また研ぎ直しを依頼してくれた時が、この仕事をやっていて一番やりがいを感じる瞬間でもあるといいます。
だからこそ、商品を買われたお客様には、大切に使うよりも、ガンガン使って欲しいと伝えているそうです。

関わる全ての人、事、モノに幸せを
戸谷さんのモットーは、「人のために、自分ができることはなんでもやる」。
たくさんのメディア出演や研ぎ教室、また武生商工会議所青年部など、精力的に活動している戸谷さん。
戸谷さんが働いているタケフナイフビレッジでは、職人の方が働く工房の見学や、制作された打刃物を購入できるショップが併設されています。
ご興味のある方は、ぜひタケフナイフビレッジにお立ち寄りください(^^)/
戸谷さんに会えるかもしれませんよ♪
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Sharpening four
タケフナイフビレッジ
住所:福井県越前市余川町22-91
TEL:0778-27-7120
WEB:https://sharpeningfour.org
https://www.takefu-knifevillage.jp
営業時間:9:00~17:00 年中無休(年末年始を除く)
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