
1930年創業の紳士服店3代目
越前市幸町にある『洋服の正札堂』3代目オーナー坂口順一さん。
正札堂は1930年に坂口さんの祖父が創業した紳士服店です。
創業当時は注文服(現在のオーダースーツ)しかなく、池田町から越前町まで自転車に生地を積んで外商をされていました。
戦後には進駐軍の軍服の注文などもあり、正札堂はたくさんの職人を抱えておられました。そして、坂口さんの父の代から既製品の商品を扱うようになりました。
坂口さんは大学で繊維工学を履修後、静岡県の紳士服店で3年間修行されました。
物流管理などのオペレーションからはじまり、販売店での接客・営業など、店舗経営に必要な業務を一通り学び、26歳で正札堂の3代目としてUターンされました。
正札堂という社名には、「値段と品質に偽りがない。値段と品質が同一である。」という想いが込められているとのこと。
坂口さんは、お客様とつながる真心のこもったサービスの提供を、日々心がけてお仕事をされています。

長く、大切に使ってもらえる洋服を
紳士服店に来られるお客様は、洋服を長く大切に使いたいと考えている方が多いといいます。
また、初めてのスーツとして、ご両親と一緒に来られる場合もあるそうです。
坂口さんは、長く大切に使ってもらえるように「そのお客様に合う、好みの洋服を選ぶ」ことを心がけています。
お客様に合う服を選べた時、その瞬間がこの仕事の面白さ・楽しさだといいます。
また、洋服直しサービスも行う正札堂には、さまざまな依頼が来るといいます。
「両親に成人式で買ってもらった礼服をもう一度着れるようにしたい」「プレゼントでもらった服が破れてしまったので、どうしても直したい」など、他店で断られた後に正札堂へ相談にくるお客様がとても多いそうです。
坂口さん曰く、「洋服直しで大切なのは、5年以上使えるように直すこと」だといいます。
お直し後にお客様にお渡しすると、とても喜ばれるそうです。洋服直しもこの仕事のやりがいの一つだとおっしゃっていました。

今後はオーダースーツをメインに
坂口さんは、今後はオーダースーツを自社商品のメインにしていきたいといいます。
現在、一流のソーイング工場である「宮崎ファクトリー」と提携し、オーダースーツを始める準備を進めておられます。
※宮崎ファクトリーの前身である「株式会社ダーバン宮崎ソーイング」は、一流ブランド「ダーバン」のソーイング工場として高品質のスーツを長年作り続けてきました。
早くて2022年春頃からオーダースーツをスタートされる予定です。
長く大切に使いたいオーダースーツをお探しの方は、ぜひ正札堂へお越しください。

洋服の正札堂
住所:福井県越前市幸町6-23
TEL:0778-23-5529
WEB:https://syofudado.wixsite.com/website